願う場所、望む奇跡
次の日、仕事の昼休憩に社外でランチをしながら、昨日の出来事を莉亜に話した。
「義哉くんが同級生の子と一緒にいるのを見たんですか?」
いつもは社内でお弁当なんだけど、義哉の話しを社内ですることは出来なかった。
誰かが聞き耳をたてているからだ。
「それで、義哉くんの様子はどうでしたか?」
「どうって……無表情だったかな。女の子たちは、思いっきり無視されていたし」
何でそれが気になるんだろうと思いながらも答えた。
すると、莉亜は私の言葉に頷いたあとに呟いた。
「やっぱり……」
その呟きに、私は首を傾げる。
「やっぱりって、どういうこと?」
私が不思議に思って聞くと、莉亜は身を乗り出して言った。
「実は義哉くん、性格に裏表があるんですよ。それと、口が悪いんです」
「は?裏表?口が悪い?」
莉亜が何を言っているのか分からない。