願う場所、望む奇跡
「へぇ、仕事優秀なんだ」
「ちょっと、お母さんっ」
優秀を連呼されると、恥ずかしくなる。
それもこれも、莉亜からの情報だろうけど。
そんな話しをしつつ、夕食も終えた。
お風呂を入りながら、明日の献立を考えた。
明日は、お母さんいなくて夕食は2人分で……。
あれ?2人?
……明日、明後日って義哉と2人きりなのか。
あまり考えずにお母さんにいいよって言ってしまった。
とは言え、理由もなく嫌だとは言えない。
初めて2人きりで過ごすことになる。
そうなると、話さない訳にはいかない。
体が持つのだろうか。
そんな不安を抱えながら翌日を迎える。
その日は、残業もせずに定時で帰った。
それでももちろん、義哉の方が帰るのは早い訳で。
「ただいま」
「お帰りー」
いつものように玄関で挨拶を交わすけど、ダイニングへ行っても母親はいない。