君を思いて
気がつくとどこかの部屋に来ていた。
病院?にしては和風すぎる。
「ここ、どこ?」疑問を口にした。
すると、待ってもいない返事が帰ってきた。?「ここは壬生浪士組の屯所だ。」
..........体を起こし声のする方を見上げた。
顔は逆光で良く見えない。
ん......まてよ、そんなことよりこいつは今
なんて言った?ミブロウシグミと言ったのか?「........え?」?「だぁから、壬生浪の
屯所だっつってんだろ。」
あ"ぁ?なんだこいつ。なめてんのかよ。
「るっせーな。今考えてんだから喋んなよ
。頭ン中整理中なんだよ。見てわかるだろ。」?「んだと!クソガキ」
とうるさい奴はほっといて
壬生浪と言えば後々『新選組』と名を変えて幕末を語る上で無くてはならない存在になる奴らの組だ。いや、今は、そんな事はどうでもいい。それよりかなぜ、私がここにいるのかだ。友達だの仲間だの仲良しごっこしながら群れ合うことが嫌いな私に
ドッキリなんぞ仕掛けてくる輩はいないし....。「おい、お前。今何年の何月何日だ?」?「なんだ?その口のき「良いから早く答えろよ。私はお前に何年の何月何日か以外の事は聞いてない。はい、どうぞ」
「クソガキが!.......文久3年5月10日だよ。」「文久3年......5月の10日......その日は、
たしか........そうだ!!長州藩が下関で外国船を砲撃した日だ。」って!いやいや、
んなこたぁーどうでもいいんだよ。
問題はなんであたしが文久3年何かにいるのかだ。まず、一旦状況を整理しよう。
私は、道場から帰るときに階段から転げ落ちた。気がつくと文久3年..............................
いや、いやいやいやいや!
平成から文久ってタ、タイムスリップ!?
私は、うるさい男を 見上げて 
「ねぇ、私タイムスリップしちゃった。」
と言った。
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