孤独の一匹狼
春陽のことを連れまわして、もう夕方になりかけてた
春陽「蘭。そろそろ時間。
帰るよ?」
春陽は少しぐったりしながら、あたしに言ってきた
蘭「いっぱい遊んだし、そろそろ帰ろっか!」
あたしは手を握ったまんまの手を強く握り、春陽を見上げる
春陽「あぁ」
春陽とあたしは出口まで歩き始めた
春陽「そういえば、蘭。
服とか買ってなかったけどよかったの?」
歩きながら聞いてくる春陽
蘭「だって、今日は春陽のバイクだもん。
それに今、服とかいらないからさー」
ここまで、春陽のバイクで来た
あたしの家には春陽のバイクを置いてある
春陽の家にも置いてあるけど、あたしの家に突然来るときもあるからもう一台置いてあるんだ
たまにこうやって春陽のバイクに乗せてもらうときがある
バイクは風を切って走るからとても気持ちいい
最初にバイクに乗った時はとても怖かった
だけど何回か乗るうちに見る景色、肌に感じる風が気持ちよくなるようになった
今では、もう怖いと思うことはなくなった

