シークレットガール!【完】
バカみたいに彼の名前を呼ぶ。
はたから見たら、あたしはきっと変人だろう。
優季はずっと頭を撫でてくれる。
優季の手、好きだなぁ。ほんとに好き。
温かくて、優しくて、大好き。
涙が止まらない。
むしろ、勢いを増しているくらいだ。
ぎゅっと彼の制服を握る。
そういえば、志貴先輩の制服握ってくしゃくしゃにしたんだっけ?
ぱっと手を外すと、やっぱりそこはシワが寄っていた。
「ごめん、っ」
「別に制服くらいいいし」
やっぱ優しいよ。
大好きだよ。
あたしはぎゅっと彼の首に手を回した。
少しビクッと反応した優季は一瞬、撫でる手を止め、少ししたらまた撫で始めた。
あぁ悪いことしてしまった。
優季が何も言わないから。優しいから。
「ごめん」
ゆっくり彼の首から手を離すと、左手を捕まれた。
「離すな」
「………っ」
やっぱり優しい。
お構い無くあたしはぎゅっと彼の首に手を回した。
「うぅっ………」
部屋に響くあたしの泣き声。
泣き声が止んだのは、数十分した後だった。