シークレットガール!【完】


「……………」


ずずず、とお茶を飲むようにお水をすする。


行儀がなってないのはスルーしていただきたい。


とととととにかく、今さっき、やらかしたことを整理しよう。


意外とやらかしてないかもしれない。



case.1

押し倒した


case.2

鼻水をつけた。


case.3

数十分間あたしの下敷きとなってくれた。


case.4

制服をしわくちゃにした。


case.5

首に手を回した。


result...

→優季をお婿に行けなくさせてしまった。




…………………。


むっちゃやらかしてるじゃんかよ。


赦しを乞うレベルだ。


これ、許してもらえる範囲?


あたしが優季だったら、土下座じゃ済ませないよ。


お菓子1年分………いや、これは、


「切腹モンだなこりゃ」


「何言ってんだよ」


あぁどうしよう。


切腹ねぇ切腹。


怖い怖い。


てゆーか、美沙ちゃん、まだ生きたいよ。


「ということなんで、お手柔らかに…」


「………………」


ずずず、というあたしの水のすする音だけが部屋に響いた。


「…………美沙」


「…………」


「音たてて飲むな」


「…………」


今更かよ。


「…何ー?優季」


コップの縁から口を離した。


コト、とコップが机に置かれる音が鳴る。


「…優季チャン、言いたいことは言葉で言わないと伝わんないよー?」


「…ちゃん付けするな」


「へーへー。んで、優季チャン、何よ?」


「……………」


睨まないでよ。酷いなぁ。


なんとなく居たたまれなくなったので、あたしはぬるくなったタオルを瞼に当てた。


明日、目腫れてるかな。


…絶対やだ。腫れてたら、学校休も。



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