シークレットガール!【完】
「志貴先輩ヘルプ!!」
花火を一人ぽつんと見ていた彼に叫ぶ。
「どうした?」
「はるるんがっはるるんがっ…お砂糖に!!!!!」
「…………あぁ。え、っと……。とにかく落ち着け」
「………………先輩!はるるんが砂糖に!」
「あぁ。お前は幼稚園からやり直せ」
「ガーン美沙ちゃん撃沈ー」
項垂れるあたしを見て、見かねた志貴先輩ははるるんに視線を向けた。
「何した?」
「いや、何もー?」
何が、何もー?、だよ。
沢山しやがったじゃねぇかよ。
「晴。コイツをいじめるな」
「…………それ、どーいう意味?」
頭を上げると、視線に入ったのは、不機嫌にしかめっ面の志貴先輩と、ニヤリ面白い玩具を見つけたようなはるるん。
何故たった一瞬で志貴先輩を不機嫌に出来んの。
ある意味才能だわ。
それより。あたしも少し気になる。
いじめるな、って。初めてあたしを庇った気がする。
どんなことであれ、彼はあたしを適当にあしらってきたはずなのに。
ここに来てやっと進歩?それとも否か。というところだ。
ほら、言ってみ。ほれほれ。
いじめるな。それどーいう意味?
「飴ちゃんあげるから答えてちょ」
「うん、美沙ちゃん。少し黙ろうか」
「何故に!?」