シークレットガール!【完】
「はるるん、デートをしようか……って汚なっ!」
二人ともどうしたの。
なんとなんと、あたしが言葉を発した途端、志貴先輩が飲んでいたものを吹き出して、はるるんは食べていた焼きそばを地面に落としたのである。
「デデデデデート!?」
「え、何。デデデって。ゲゲゲの鬼○郎のパクリ?」
デデデのデート。うむ。そこまで悪くない。
美沙ちゃんボキャブラリーに保存しておこう。
「んなわけない。それより、急にデートって何~?俺に惚れちゃったわけ?」
顔にキラキラを発生させたはるるんはキメ顔で聞いてきた。
「はるるんには惚れん。はるるんが志貴先輩の顔になって、志貴先輩のクールさを取り入れて、志貴先輩の性格になって、過去を清算し、自意識過剰を直して、……うん。それなら、惚れてやってもいいよ」
「それ、100%志貴だよね!?」
そーいうことだよ。あたしは志貴先輩しか好きにならないよ。
「そもそも、はるるんは女の子みんなが大好きでしょ?あたしが惚れなくてもほかがいるから安心しといて」
適当に言ったはずの言葉。
彼は何故か知らないけど、ジョークに聞こえなかったらしく、分かりやすくショックの色を顔に浮かべる。
「……………っ」
なんかあたしが悪い子みたいじゃんか。
「志貴先輩」
ヘルプミー、そう目で訴えかける。
しかし、彼はクールドライ。
「…俺、わたあめ買ってくる」
あたしの必死の懇願を無視し、わたあめをマジで買いに行った。
つーか、わたあめ!?わたあめ!?
クソッ。むっちゃ可愛いじゃねーかよ!