タカラモノ~小さな恋物語~
「水族館…」
なんで、ケンと私なんかに。
やっぱり鈴音さん、勘違いしてるでしょ!
「水族館…ねぇ。」
ケンもまた呟いた。
水族館にケンと行くっていうこと?
二人で?
「……。」
全く想像が出来ない。
そもそも水族館って、なんかもう色々アウトな気分。
まぁ、大きくかいかぶりし過ぎな話かもしれないけど…
そんな私をよそに、ケンは意外にも「じゃあ土曜日行く?」と聞いてきた。
「はっ?行くの?!」
「だって、せっかく貰ったんだし。」
「い、え、あ…そう!サッカー!!練習とか無いの?!」
「ん?あぁ、その日偶然にもオフになったんだよ。グラウンド使えないらしくてさ。」
「そ、そうですか…あ、じゃあ友達と予定とかは?!」
「んー、特に無いな。」
「そ、そうですか…」
いや、そうですか、じゃないし!
ケン、なんでそんなに冷静なの?
私がオーバーなだけ?
私の頭が軽くパニックになっている中、パッとある人が浮かんだ。
「あ、じゃあ、宇野さんと行って来なよ!」
ケンのことが大好きな女の子。
ケンと宇野さんをサポートする、恋のキューピッドである私。