タカラモノ~小さな恋物語~



「大変だね、モテる男も。

でも、それだけ宇野さんはケンのことが好きだったんだよ。」



「うーん…ありがたいことだけど。」


「あ、でも前にお店で楽しそうに話しているケンと宇野さん見たことあるよ。」


ずっと少し引っかかっていたこと。


「ばーか、それは仕事だからな。仕事とプライベートはちゃんと分けてるから。

んで、営業スマイルだし。」


「ふーん。」



営業スマイルか…。



って、あれ?


なんでちょっと私安心しちゃってるの?



やだなぁ、この変な独占欲。


私の中の黒い部分。



「ま、そんなんだから今日ちゃんとカタ付けようって、そう思って呼び出した。」



「そう。」


「ももてぃまで巻き込まないで欲しいってこと。ももてぃは俺にとって相棒だから、変なところで気をつかわせたくないって。」


「……。」


ケン、私のことまで考えてくれたんだ。


「悪いけど、宇野とは付き合えないし、今後そういうことにもならないって。

俺、好きな人いるから、ごめんなって。」





「…え……」



今、ケン……


サラッとなんて言ったの?




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