MAHOU屋
「レインもしかして、デビルにいじわるしたんでしょ?」
チヒロも何度かそのクッキーが焼けるところを見たことがある。
熱い空気の中、三角形のクッキーの水分が、いちごのつぶつぶみたいに表面に出てくる。
その水分を出しきってしまうと、全粒粉特有のざくざくした触感がなくなってしまい美味しくなくなる。
まるで食べる前の、固い板ガムみたいな感じ。
「チヒロは、聡い子だね」
それはチヒロの発言を肯定しているようで、なんだか褒められている気分になる。
デビルは「レインちゃんのいじわるー!」と、与えられたクッキーをパキンと前歯で割った。
その上行儀が悪く、椅子の後ろ足二本で体重を支え、前後にゆらゆら身体を揺らしていて、全体的に斜めになっている感じ。
「でびゆ、こどもみたーい!」
ソラはふふふと口に手を当てて笑っている。
「子供に子供と呼ばれるなんて、末期ですね」
岩城さんが灯りを思い出した電球のように、瞳に元気が戻ってきた。
先ほどまでかけていた眼鏡は曇りガラスだったみたいだ。
チヒロも何度かそのクッキーが焼けるところを見たことがある。
熱い空気の中、三角形のクッキーの水分が、いちごのつぶつぶみたいに表面に出てくる。
その水分を出しきってしまうと、全粒粉特有のざくざくした触感がなくなってしまい美味しくなくなる。
まるで食べる前の、固い板ガムみたいな感じ。
「チヒロは、聡い子だね」
それはチヒロの発言を肯定しているようで、なんだか褒められている気分になる。
デビルは「レインちゃんのいじわるー!」と、与えられたクッキーをパキンと前歯で割った。
その上行儀が悪く、椅子の後ろ足二本で体重を支え、前後にゆらゆら身体を揺らしていて、全体的に斜めになっている感じ。
「でびゆ、こどもみたーい!」
ソラはふふふと口に手を当てて笑っている。
「子供に子供と呼ばれるなんて、末期ですね」
岩城さんが灯りを思い出した電球のように、瞳に元気が戻ってきた。
先ほどまでかけていた眼鏡は曇りガラスだったみたいだ。