海に咲く花〜あなたがいた記憶〜
それが聞こえた瞬間体から一気に力が抜けた。
まるで体重が全てなくなったみたいだ。

「おら!いつまで突っ立ってるんだよ!!!どっか行けよっ!!!」

そしていじめのリーダーがイライラした様子で怒鳴った。

言わなきゃ、ほら、変わりたいんだろ?言えってやめろ!って…。

「ご…めんなさい…。」

僕は結局変われなかった。

僕が変わることをみんなも望んでいなかった。
僕は弱虫のままこのままみんなに邪魔だと思われながら生きていくんだ。
日陰でずっと、箱の中でずっと…。
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