あなたと私の秘密の図書室

なぜかお茶会

今はなぜか朝だというのにおちゃをしています。うちの母は天然なのか?うん、天然だな。
「あらぁ、じゃぁ徹くんと星奈は付き合ってるのね?」
しかも考え事してる間にめっちゃ話進んでるー?!
「うん。」
しかも敬語外れてるし!短時間でどんだけ親しくなってんのよ!って昔から親しかったな…。
「応援してくれる?」
薫ちゃん、何てこと言うのよ…もしや天然か?だとしたらこの部屋には天然が半分もいることになるな…。あ、でも徹が薫ちゃん、すんごく素直っていってたからな…。
「もちろんよ!お父さんもきっと受け入れてくれるわ!でも…お兄ちゃんたちは……ちょっと厳しいかも。」
「シスコンだからだよな。」
そう、うちの兄達は自分で言うのはなんだけども……妹大好き人間……いわゆるシスコンである。ってなんで徹がしってるの!?あ、そっか徹は小さい頃は家によくお邪魔してたからか。まぁ私たちもだけど。
「でも徹でも許してくれるかどうか……」
「まぁ、今日はやめてくよ。」
「うん。そうした方がいいわ。」
っていうかよくよく考えれば、神丘家は今日は私のコーデを決めるためだけに家にきたんだった。なんでおちゃしてんのよ…。
「おばさん、このクッキーどうやって作ったんですか?」
おい聡、それは手作りじゃないぞ。いや、手作りだけど。私のお母さんが作ったやつじゃないぞ。お前天然か。
「もう聡くん。これは貰ったものよ?でもクッキー、作ったことあるから、作り方なら教えるわよ?」
「まじ!?やったぁ!」
どうやら聡は料理に目覚めたらしい。
「じゃ、今から作りましょうか。」
って早!?材料あんの!?え!?
「うん!」
家ってこんな準備よかったのか。はじめて知ったな。
「じゃ、俺達は星奈の部屋に…」
すると薫ちゃんが、
「お兄ちゃん何言ってるの?お姉ちゃんの下着姿見るつもり!?」
あ、早速着替えさせるっぽいやつか。
「ご、ごめん。まさか早速着替えるとは思ってなかったんだよ。」
うん、私も。……っていうのは言わないでおこう。なんとなく。
「だって早めに決めた方がゆっくりできるでしょ?それにさ…」
な、なんか薫ちゃん急に言い訳をし始めた。……言い訳するような問題でもないんだけど…笑やっぱ天然か。ま、薫ちゃんかわいそうだからいかせる言葉をかけよ。
「ま、いこっか。」
「だな。いくぞ薫。」
「う、おねえちゃーん!!とおにぃーー!!」
と言って抱きついてきた。……ヤバイ可愛い。でもどうして急に抱きつくんだ??
「どうしたんだよ、急に。」
「なんか、だきつきたくなったの。」
ほへー。よくわからないな。
「ま、いくか。」
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