あなたと私の秘密の図書室

着せ替えタイム

ってな訳で徹にはそとで待ってもらって、着替えることにした。
「うわー、沢山服があるー!」
うん、貴女よりない気がするけどね。
「貰ったり、お母さんが勝手に買ってきたり…するんだけどあんま着ない。」
「何で?」
「何でってそりゃまぁ、多分似合わないからだよ。」
多分…うん、絶対にした方がよかったかもしれない。
「えー!可愛いのに!お姉ちゃん絶対似合うよ!いい!?服っていうのは、その人次第で可愛くみえたり、かっこよくみえたり、はたまたダサクみえるの!それを踏まえて、人間誰でも自分が何が似合って何が似合わないとか、判断するの!その中では全部似合う人もいるけど、それでも全部似合わない人は絶対100パーセントいないんだから!わかった!?わかったらさっさと着るの!お姉ちゃんにあった服、今から見つけてはいくから!」
「う、うん、ありがとう。」
よし、薫ちゃんがこんなに熱弁してくれたんだから、私もジャンジャン着て、適性の服を見つけないと!
「いつでも来い!」
「なんか違う…けど、まいっか。よし、じゃいくよ!じゃとりあえず、これ!」
お、可愛い系の服だ。よし、着よ。

「どう?」
「めっちゃ似合ってる!とおにぃ!入って!」
そういうと徹は入って来たけど…なんかめっちゃ顔赤い。ん?風邪でもひいたのか?大丈夫かなー?
「どう?」
そういえば昨日も赤面してたよな!?あ、やっぱ風邪かもしれない!?
「…//に、似合ってる。可愛い。」
そうなったら昼からはもっと酷くなるかも!!うん!今すぐ寝かせないと!
「徹!今すぐ寝た方がいいよ!」
「「第一声がそれかよ!?」」
あ、見事にハモってる!
「とおにい、これ絶対別のこと考えて今までのこと聞いてないやつだよ。」
「そうだな。」
あ、お二人ともよくお分かりで。
「すみませんでした。」
「で、どうして、そういう考えになったのか、先に教えて貰える?」
徹が不思議そうにいった。
「えーと、徹が入って来た時、赤面してたし、思えば昨日も赤面してたよなってなって、そしたら風邪かもしれないって考えになって、で、昼からもっと酷くなるかもって思って朝だけでも寝なさい。ってなった。」
「成る程。ある意味感心する。で、昨日赤面してたんだー?何したの、お姉ちゃん。」
「えーと。最初に始めて名前呼んだ時。次は私になんか言うときが5回?ぐらいあったかなー。」
「な、何でお前覚えてんだよ!!」
「え、覚えてるものは覚えてるの。」
しょうがないでしょ、初めてのこと多すぎたし、昨日は絶対に忘れられない日になるな。
「じゃぁ、キスするときは?赤面してなかったの?」
「んー、ちょっとしてたかなー?」
「それ以上に星奈が赤面してたからな。って、何でお前キスしたことしってんだよ!?」
言われればそうだよ!
「ん?あてずっぽかな?まだしてないからわからないっていえばそれで終わったけど?」
う、それは私たちを罠にはめたってことか…。見事にはめられてしまったな。
「キスといえば…」
「「何?」」
…まてよ、なんか嫌な?予感がするんだけど、何?これなに。
「おはようのキスしてなか」
「あああああああああああああ!!!!!!!!きこえなーーーーーーい!!」
よし、これで防げた。
「なんだよ、そんなに聞かれなくなかったことかよ。」
「うん。」
そりゃまあ。
「じゃ、あとでコッソリするか。」
あ、今度はコッソリ言ってくれた。…じゃなくて!なんだよ、結局するのかよ!
「お姉ちゃんどうしたの?」
「な、何でもないよー。とりあえず本当他の服に着替えよ!?はい徹は出てって!」
そう言って部屋から追い出す。
「なんか怪しいけど…ま、いいや。」
うぅ、薫ちゃんが気にしない性格でいてくれて助かったよ…。
「おはようのキスは二人のときにしてね?フフっ。」
…聞いてたのかよ…。
「…言わないでね。」
「うん。じゃ、着替えますか。」
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