あなたと私の秘密の図書室

昼休み

そうこうしているうちに4時間目も終わり、やっとご飯の時間が来た。
「夏乃、一緒に食べよ!!」
クラスで一番仲がいい夏乃に話しかけるが
「星奈ごめん!!今日は先生から呼び出しかかっちゃった。ごめん!!」
と言われてしまった。うーん…誰と食べよう……。あ、幸実と、健と食べれば…ってさすがに邪魔しすぎ。他の人もいるけど…もう、くっついちゃってるし…うーん…。よし、一人で食べよう。
「星奈~!!一緒に食べようぜ!!」
あ、こいつがいた。…………って食べるか!!
一人で食べよう、うん。
「星奈?」
無視だ無視。
「……そうか。無視するんだな。じゃ、強引に連れてくまでだ。行こうか。」
「……ひゃっ!?」
ちょっと、何お姫様抱っこしてんの!!
「やめろ!!離せ!!変態!!バカ!!あほ!!」
こんなに言ってるのに、徹スルー。
「本当、星奈毒舌だな~。可愛い。」
何可愛いとかぶっかましてんのよ!!
「大丈夫、とりあえず屋上行こう。」
はぁ…。もうダメだ。いくら言おうと、この人は下ろしてくれない。仕方ない、諦めよう……。
「星奈大丈夫?顔赤いけど。」
「……赤くない!!」
「赤いよ?」
わ!何その余裕そーな笑みは!!
「……!!近い。」
そうこうしているうちに、屋上についてしまった。はぁ……。
「ついたよ♪」
よし、こうなりゃ、早食いしてさっさと立ち去ってやろうじゃないか。
パクパク……。
ふと徹の方を見てみると、私の弁当を見ている。
「どうかした?」
「美味しそう……。」
そんなに、見つめられたらいくら何でも食べづらい。しょうがない。
「試しに一個どーぞ。」
「ありがとう。」
パクパク…。あれ?徹、まだ食べないの?
「さっさと食べないと私食べるけど。」
「そこは普通、あーん…だろ?」
ゴホッ。危うく喉に突っかかるところだった。
「あーん…って、付き合ってる人たちがよくするやつ?」
「そうそうそれして?はーやーくー。」
お前は子供かっ!!
「イヤ。」
「あの金髪チャラ男さんから、助けてあげたのは誰?」
はいはい、わかりました。わかりましたよ。すればいいんでしょ。
「ほら、あーん…。」
「あー…ゴホッ。」
「遅い。」
今ので間違ってないよね?
「ちょっ!今のは無いだろ?」
「あ、やっぱりダメだった~?」
「ダーメ。もう一回。」
何でもう一回しなくちゃなんないのよ…。
「……みたい。」
「ん?」
「子供みたいだね、徹って。」
「……んー。」
「……ひゃっ!?」
ちょっ、いきなり抱きつくな!!
「な!何してんの!!」
「ん?見てわかるだろ?子供だから、抱きついてんの。甘えてんの。」
……この人には何言っても敵わないわ、本当。
「とりあえず離れようか、子供さん。」
「え、やだね。」
「離れろっ!!」
……離れない…。
「なー、眠くなってきた。」
「だから何よ?」
と言うと、離れてくれた…と思ったら、今度は膝枕してきた。やめろっ!!私にさわるな~!!よし、こーなったら、頭をゆっくり床に下ろせば…って!!手を掴まれてたら、下ろせない!!
「膝枕やめてくれません?」
「まぁまぁ、少しくらいいいじゃん、ね?」
もう何言ってもダメなことは分かっているから、諦めることにした。
しばらくすると、今度は、
「星奈も一緒に寝よー。寒いし。」
それだけは嫌ですね。
「ていうかそろそろ授業。帰るよ!!」
「じゃあ、さぼろー?」
サボるなんて、とんでもない!!しかも次は文化祭の準備の時間に割り当てられた時間なんだから!!……ちょっとややこしいけど。
「絶対、サボらない!!次は、学園祭の準備だよ?」
「……わかった。じゃあ、教室行くか。」
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