あなたと私の秘密の図書室

学園祭の準備です!

教室に戻ると、皆まだ授業も始まってないのに何にするか話し合ってる。張り切ってるな~。私も頑張んないと!!
とりあえず号令がおわり、学級委員を中心に何にするか話し合う。
「私は、お化け屋敷がやりたいです!」
「私は喫茶店やりたいな~。」
色々な意見が殺到しています。されどするものは1つ。結局喫茶店になった。でも、普通の喫茶店じゃあ、ダメ。手作りで、しかもメニューは他のクラスより多く、女子はメイド服で客をご主人様、男子はお嬢様と呼ばなくてはならない…らしい。
かなり大変だわ、これ。
「とりあえず、今日は、メニューとか看板作ろうぜ!!」
「だね!!」
とかなって、私は徹と、夏乃、夏乃と付き合ってる、学級委員の橋本涼くんと看板を作ることになった。……って多すぎじゃ!?でもそれくらいすごい看板を作れって事だよね。
「看板かー、どんな感じのがいいのかな?」
橋本くんが言う。
「やっぱそこはおしゃれな感じじゃない?だってメイドに~美味しいスイーツだよ?」
あ!そうだ!!
「こんなのはどうかな?まず、教室の入り口に小さい黒板みたいなのにおすすめのメニュー表を置くでしょ?で、そこに、看板も兼ねた、受付みたいな人が立って、予約とか、勧誘とかする……ってどう?そしたら、結構時間かからないし、いいと思うんだけど…。」
私にしてはよくしゃべったな~。
「それいいと思う!!」
「うん、その方がお客さんも増えていいかもね。」
我ながらいいアイデアだったのかも!!
「だな。あと、受け付け……誰にするんだ?」
うっ。そこまでは考えてなかった。うーん…。
「じゃあ、徹くんと星奈でいいんじゃない?」
「え?!何で!!」
「俺はやりたいな~。」
なんだ、その目は。
「徹くんはイケメン、星奈は美少女、いいじゃん?絶対来るよ。」
何言ってるのかわからない、正直。私は普通の顔だけど。
「別に他の人でもいいんじゃない?」
「ダメ!!クラスで一番美少女&イケメンじゃないとお客さん集まらないでしょ!まぁ、私にとっては涼だけだけど。それに、星奈と徹くんは、付き合ってるんでしょ?ならいいじゃない!!」
意味わからないです。
「な、星奈やろーぜ!!絶対楽しいって♪」
絶対楽しくないだろ。
「まぁ、徹くんもああ言ってるし、いいじゃない。それに、男の子のお客様に、ご主人様って言わなくていいんだよ?」
はぁ…。でもご主人様はさすがに……。
「わかった。やるよ。」
はぁ……。結局いつもこうなっちゃうのよね…。
「よし!衣装はこっちで決めとくね♪」
「え、こっちで決めさせてよ!!」
「ダメ!!だって星奈どーせ、可愛くないの選ぶんでしょ?センスあるのに。」
う。図星です…。
「じゃ、よろしく頼むな。」
勝手に頼んでます、こいつ。
「じゃ、とりあえず私と涼は服とか考えとくから、星奈たちはメニューを聞いてきて。」
「わかった。」
メニューを考えてる班の方にいくと、短時間のうちに10こくらいはできていた。
「これ、何個ぐらいメニュー作るんだ?」
私の変わりに徹が聞いてくれた。
「うーん…20~25位…。」
めっちゃ多い!!でもそのくらいしないとお客さんは寄ってこないよねー。
「とりあえず、パイとか、ホットケーキとか、ケーキとかそんな感じの作ろうと思ってるの!!」
なんかパイとか、ケーキとかってクオリティー高くないですか?!でもその方が楽しいかもね。皆やる気で溢れてるし。よし、私も頑張るぞ!!……でもまだ決まってないんだな…。
「よーし、とりあえず決まったよ!!」
早っ!!聞いてから5分位しかたってませんよ、うん。
って思ったのは私だけなのか?ま、決まったんだからいいやー。
「とりあえず全部で20メニューあるけどいいかな?」
皆に確認を取っていくと、皆少しびっくりしながらも、賛成してくれた。
「じゃあ、とりあえずミニ黒板あるから、書くか。」
「どっちが書く?」
「そりゃあ星奈だろ。」
わ、私!?
「だって星奈の方が字、うまいじゃん?」
ま、まぁそうかもしれないな…。さっきの国語で、字、見たけど、ヤバいほど下手だったな…。ってあれは寝ぼけてただけか。ま、とりあえず書くか。
「じゃあ最初の文字は?」
「やっぱりメニュー…じゃね?」
とかと色々トントン拍子に進んでいく。
「できたー!!」
「絵も少し入ってるし、バランスもよし。あとは立て掛けるだけだな。」
うん、我ながら、うまくできてる!!絵も頑張って書いたし。
「あとは……。」
「メニューの紙を作らないとね。」
っていっても、パソコンで打って印刷するだけだけど。
「じゃあ視聴覚室行くか。鍵借りてくるから、先に行っといて。」
「うん。」

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