隣のあなた。
朝になり
私は誰かの声で目が覚めた
「あー……わかってる……あ…」
「夕方には帰るから…うん…じゃ…」
「あ、親父……俺、籍入れるから……あぁ…そうだな、そうしてくれよ。じゃ…」
籍をいれる?
意味がわからない。
親父?お義父さんだよね?
私は寝起きで働かない頭を
フル回転させるが、うまく回らない。
私が寝ていると思っといる敦司さんが
私を抱きしめてくれる
「紗織が起きるまで…もう一眠り…」
そう言いながら、敦司さんは眠りにつく
敦司さんの吐息が心地よくて
私もまた眠りについてしまった。