隣のあなた。
ベランダで煙草を吸っていた敦司さんは私の姿を見て、少し笑っていた
「マスクは必需品だけど……怪しいな」
『うふふっ、お父さんに怪しまれるね』
じゃ、行くか
そう言って敦司さんは
手を差し伸べてくれた
私は迷わず、その手を握りしめた。
マンションを出て歩き出す
私はどこに行くとか
聞いていなく、ただついていくだけ
けど……
この道順って
私の通勤路……
まさか……
敦司さんのお父さんの会社って……