恋愛ドクター“KJ”
ここでの5人の話し合いは、夏休みに遊びに出かける場所の候補を選ぶことだった。
高一のときにも、KJ、アスカ、一也たち3組はキャンプに出かけた経験があり、その辺の話も参考にしながら、どんな場所が良いのかを話し合う‥‥という筋書きだ。
もちろん、祐二を省いた4人は事前に話が通じており、これから起こる「話し合い」の流れも分っていた。
「去年はキャンプだったから、今年は遊園地がいいと思うのよ。
富士急ハイランドなんていいんじゃない?」
アスカが予定通りに切り出した。
「富士急ハイランドも悪くないけど、もっと近くで、ディズニーランドとか後楽園遊園地でもいいと思うけど」
これは祐二だった。
「う~ん。俺は西武園がいいな。プールもあるし、ウチも近いから」
これは一也だ。
「近いっていったら、僕の家からは豊島園が近いけど。ダメ?」
KJが他の4人の顔色を伺うように言った。
「近さで言ったら、私は多摩テックかなあ」
最後はみどりだった。
それぞれが、それぞれの希望というか意見を出す。誰かの意見に賛成せずに、一人ひとりが自分の意見を出す。
これもKJの作戦だった。
こうしておけば誰の提案がいちばん優れているとは感じられず、どれも、それぞれに認めたくなる。
もちろん、そんなふうに話し合いを始めたものの、結論は最初から決まっていた。4人の間では決まっていた。
当たり障りのない意見、提案を出し続けた4人と祐二の5人は、何が何でも自分の考えを押し付けよう‥‥とはせず、適度に譲り合いながら1時間を過ごした。
「なんか、いろいろ話してると、どこへ出かけても大きな差は無いと思うんだ。だったら、少し遠くの方がいいかもな」
一也だった。中立的な雰囲気で、そう言った。
「それだと、最初にアスカが言った富士急ハイランドかな」
KJだった。
これで流れは決まった。
「そうね。富士山が近くに観られるっていうのもいいし。いいんじゃないかしら」
最後にみどりがダメ押しをした。
高一のときにも、KJ、アスカ、一也たち3組はキャンプに出かけた経験があり、その辺の話も参考にしながら、どんな場所が良いのかを話し合う‥‥という筋書きだ。
もちろん、祐二を省いた4人は事前に話が通じており、これから起こる「話し合い」の流れも分っていた。
「去年はキャンプだったから、今年は遊園地がいいと思うのよ。
富士急ハイランドなんていいんじゃない?」
アスカが予定通りに切り出した。
「富士急ハイランドも悪くないけど、もっと近くで、ディズニーランドとか後楽園遊園地でもいいと思うけど」
これは祐二だった。
「う~ん。俺は西武園がいいな。プールもあるし、ウチも近いから」
これは一也だ。
「近いっていったら、僕の家からは豊島園が近いけど。ダメ?」
KJが他の4人の顔色を伺うように言った。
「近さで言ったら、私は多摩テックかなあ」
最後はみどりだった。
それぞれが、それぞれの希望というか意見を出す。誰かの意見に賛成せずに、一人ひとりが自分の意見を出す。
これもKJの作戦だった。
こうしておけば誰の提案がいちばん優れているとは感じられず、どれも、それぞれに認めたくなる。
もちろん、そんなふうに話し合いを始めたものの、結論は最初から決まっていた。4人の間では決まっていた。
当たり障りのない意見、提案を出し続けた4人と祐二の5人は、何が何でも自分の考えを押し付けよう‥‥とはせず、適度に譲り合いながら1時間を過ごした。
「なんか、いろいろ話してると、どこへ出かけても大きな差は無いと思うんだ。だったら、少し遠くの方がいいかもな」
一也だった。中立的な雰囲気で、そう言った。
「それだと、最初にアスカが言った富士急ハイランドかな」
KJだった。
これで流れは決まった。
「そうね。富士山が近くに観られるっていうのもいいし。いいんじゃないかしら」
最後にみどりがダメ押しをした。