大嫌いな社長に復讐を…。~意地悪社長VS子持ち家政婦の恋の行方は!?~②巻。
「早く籍に入れに行こう。今すぐに…」
「無茶よ!?
もう市役所とっくに閉まってるわ」
動揺しながら答えた。
「なら、明日の朝一に俺が出しに行ってやる。あ、ついでに美桜と俺の養子縁組のもだ」
えぇっ!?
「話しが飛び過ぎよ…そんないっぺんに出来ないから」
慌てて止める。
焦り過ぎよ…まったく。
普段のアイツとは、考えられないぐらいだ。
「待たせるお前が悪い。決めた以上…絶対に成功させる」
そう言いながら私を見るアイツ。
その表情は、真っ直ぐ私を見て話さない。
ドキッと大きく心臓が高鳴る。
もう…相変わらず強引なんだから
「…み、美桜に約束は、指切りげんまんだと言われたの」
目線を逸らしながら言う。
苦しまぎれの言い分だった。