獅子王とあやめ姫
窓から差し込む光に誘われるように窓際に立ったイーリスは思わず小さな歓声を上げる。
眼下には街が広がり、その向こうには抜けるような青空と碧い海が遠くまで広がっていた。
(こんなに高いところから景色を見たの初めて……。これより高い塔からはどんな景色が見えるんだろ…。)
足がすくむ気は全くせず、むしろ大声で叫びたくなるような心地だ。
あの海の遥か向こうは、近年どんどん力を増してきたというクレータ国らしい。
海の向こうで商いをするお客さんに教えてもらった。
(クレータ国…どんな国なんだろう…。)
眺望を満喫していると、とんとん、と聞き覚えのある調子でドアが軽く叩かれた。
はい、と少しうわずった調子で返す。
顔を覗かせたのはイゼルベラ姫だった。
「具合はいかが?」
鈴を転がしたような声。
「ええ…。ご飯を頂くと大分気分も晴れました。」
空になって片付けやすいようにきちんと積み上げられた食器類にちらりと目をやり、イゼルベラは軽く微笑んだ。
「それは良かったわ。…まぁ!あなた、裸足のままじゃない!」
傷だらけの足を指さされ、イーリスは顔を赤らめた。
そんな彼女を見かねたのか、イゼルベラはたたたっと駆け寄ってきて、そっとイーリスの手を握った。
「付いてきてちょうだい。」
眼下には街が広がり、その向こうには抜けるような青空と碧い海が遠くまで広がっていた。
(こんなに高いところから景色を見たの初めて……。これより高い塔からはどんな景色が見えるんだろ…。)
足がすくむ気は全くせず、むしろ大声で叫びたくなるような心地だ。
あの海の遥か向こうは、近年どんどん力を増してきたというクレータ国らしい。
海の向こうで商いをするお客さんに教えてもらった。
(クレータ国…どんな国なんだろう…。)
眺望を満喫していると、とんとん、と聞き覚えのある調子でドアが軽く叩かれた。
はい、と少しうわずった調子で返す。
顔を覗かせたのはイゼルベラ姫だった。
「具合はいかが?」
鈴を転がしたような声。
「ええ…。ご飯を頂くと大分気分も晴れました。」
空になって片付けやすいようにきちんと積み上げられた食器類にちらりと目をやり、イゼルベラは軽く微笑んだ。
「それは良かったわ。…まぁ!あなた、裸足のままじゃない!」
傷だらけの足を指さされ、イーリスは顔を赤らめた。
そんな彼女を見かねたのか、イゼルベラはたたたっと駆け寄ってきて、そっとイーリスの手を握った。
「付いてきてちょうだい。」