明日晴れるといいね!
思うにあるときはもう私大人といったかと思うと時に私まだ高校生だからと逃げる。既に大人の卑怯さを身に付けている子が多いような気がする。そう思うと少しだけその子がうらやまく同時に偉く思えた。ただ父親に対して自分の責任を放棄したという事実だけは許せなかった。

 「でも、どうしてんのかな」
 これが美和の本音であった。本心を本人から聞きたいと思うのが美和の心でもあったろうか。

 「もういいじゃん。忘れなよ。」
 「そうだ涼子さん一度私んちに遊びに来ませんか。ギターも習いたいし」

 「いいよ。又連絡するわ。で勉強の方は進んでる。」
 「いろいろ考えちゃって、思ったほど。」
 
「でも元がいいから大丈夫。自信持ちな。私も応援してっからさ」
 「ありがとうございます。今度またバイクに乗せてください」
 「ああいいよ。いつでも言って。」
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