恋する淑女は、会議室で夢を見る

「ちょ…」
抗議の声をあげようとすると、

「君、ドレスは持ってるよね?」
と、桐谷専務が言った。



「…え?」

唐突な質問に

「… はい
 持ってますけど?」

思わずそう答えると、

「今から家に帰っていいから
 ドレスに着替えて、そのまま家で待機するように」

と桐谷専務が言う。




「3時からパーティがある」


封筒を持って、専務はまた真優の元へ来た。

「行先はここに書いてある
 この招待状を見せれば
 君の家のメイドがそれなりの準備をしてくれるだろう」

真優の手に封筒を持たせると
軽く真優を睨み

専務はまたデスクに戻って、書類に視線を落とした。


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