恋する淑女は、会議室で夢を見る




*...*...*...*...*





―― 何のパーティかも教えてくれないし

こういうパーティだら、こんな感じの服装で、
こうして、ああしてって、
ちゃんと教えてくれればいいのに

それに、どうして専務は人の家のメイド事情まで知ったように言うの?

まったくもー
信じらんないっ!

ブツブツ文句を言いながら、真優は家に帰った。




・・・




「専務に同行してこのパーティに行くことになったの」
と、真優が渡した招待状を見たユキは、

「なるほど、そうですか」
フムフム と、頷いて

真優のクローゼットから、ドレスやらクラッチバッグやら
細ーいヒールの靴やらをいくつか出してきた。



「ねぇユキ、どこのパーティなの?
 専務から聞いてないんだ」

「あら、そうなんですか」

ユキは招待状の中身を見せて、真優に説明した。

「チョコレート専門店のオープニングレセプションパーティだそうですよ」

「え!? チョコレート」

「ええ、よかったですね、お嬢さま
 ベルギーから、日本で初めて出店されることになったお店ですもんね
 美味しいと思いますよ~
 でも、あまり食べすぎないようにしてくださいね」

クスクス

「うーん
 このドレスにしましょうか」

ユキが選んだドレスは、光沢があるカフェオレ色のミニドレスだ。

「青木家のお嬢さまというより、桐谷専務の秘書として出席なさるんですもんね
 今日は大人っぽくいきましょう
 さ、お嬢さま急いでシャワー浴びて!」

「はーい」


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