恋する淑女は、会議室で夢を見る
…それから一時間半
運転手に促され
迎えに来たリムジンに乗り込むと、
向かいの席で、書類に目を落としていた桐谷専務がスッと視線をあげて真優を見た。
「… おかしいですか…」
「いや
よく似合ってるよ」
専務はそう言って言葉を閉じたが、
ニヤリと緩んだ口元は、本当に思っていることを隠しているように思えて仕方がない。
「専務も素敵です」
なんだか悔しくて、真優も褒め返した。
「それはどうも」
ポケットチーフとネクタイがパーティ用に変わっただけの桐谷専務は
軽く首を傾げてクスッと、笑った。
恥ずかしそうに頬を染め、キュっと唇を閉じた真優が
ツンと澄まして車の外を見つめると
桐谷専務は、あらためて真優を見た。
ふんわりしているボブの髪は
後ろの低い位置でまとめ、エレガントな髪飾りで留めている。
耳で揺れる小さなピアスも、
ネックレスも
ダイヤモンドの粒が輝くだけのシンプルなデザインだ。
そのことが一層、
真優の細い首筋から続くデコルテラインの美しさを引きたてている…。
そして、
目元のシャドーはパールの入った深いブラウン…
いつもとは少し違う大人っぽい化粧が、
どこか幼げに見える普段の真優とは、まったく違う雰囲気を漂わせていた。
運転手に促され
迎えに来たリムジンに乗り込むと、
向かいの席で、書類に目を落としていた桐谷専務がスッと視線をあげて真優を見た。
「… おかしいですか…」
「いや
よく似合ってるよ」
専務はそう言って言葉を閉じたが、
ニヤリと緩んだ口元は、本当に思っていることを隠しているように思えて仕方がない。
「専務も素敵です」
なんだか悔しくて、真優も褒め返した。
「それはどうも」
ポケットチーフとネクタイがパーティ用に変わっただけの桐谷専務は
軽く首を傾げてクスッと、笑った。
恥ずかしそうに頬を染め、キュっと唇を閉じた真優が
ツンと澄まして車の外を見つめると
桐谷専務は、あらためて真優を見た。
ふんわりしているボブの髪は
後ろの低い位置でまとめ、エレガントな髪飾りで留めている。
耳で揺れる小さなピアスも、
ネックレスも
ダイヤモンドの粒が輝くだけのシンプルなデザインだ。
そのことが一層、
真優の細い首筋から続くデコルテラインの美しさを引きたてている…。
そして、
目元のシャドーはパールの入った深いブラウン…
いつもとは少し違う大人っぽい化粧が、
どこか幼げに見える普段の真優とは、まったく違う雰囲気を漂わせていた。