恋する淑女は、会議室で夢を見る
「失礼します」
片手をあげる氷室先輩にお辞儀をして
真優はその場を離れた。
後ろから聞こえる
女優の楽しそうな笑い声を聞きながら
お皿にいくつかのチョコレートを取り、
専務たちのいる場所に戻ろうと振り返ると
桐谷専務もまた数人の女性に囲まれていた。
よく見ると、
その中には真優もよく知る女子アナウンサーがいる。
―― やれやれ
女優に女子アナに
皆さんモテモテですねぇ と、
チョコレートを食べながら心の中で皮肉を言ってみた。
それから
ふらりと窓際の空いているスペースに立って
真優がラムレーズンの入ったチョコレートアイスを口にした時だった。
顔をあげると、店内の奥に
氷室先輩と、さっきの女優の姿が見えた。
なんとなく見ていると
2人は柱の陰で…
キスをした。
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