恋する淑女は、会議室で夢を見る

週末、またマー先輩と会う事になっている。

前回は、こうして先輩とまた”友情”を育むんだ、という気持ちでいただけに
懐かしんで楽しむことが出来たけれども
マー先輩の気持ちを知ってしまった今となっては
普通に接することができるかどうか…



マー先輩が好きだったあの頃。

マー先輩かもしれないと思いながら
電話が鳴る度に胸が躍った。

どんなに話をしても、まだ足りなくて
ずっと一緒にいたいと思っていた。


そんな気持ちはどこに行ってしまったんだろう?



『後になってそんな風に思うくらいなら別れないし
 別れたってことは、それで終わりだ』


―― 氷室先輩…


氷室先輩に惹かれていくうちに
 マー先輩への想いは失ってしまったのだろうか?




微睡んでゆく頭の中に
桐谷専務のキスが浮かんだ…。



『その初恋の記憶の中に
 このキスも入れたらいい』




優しいキス…


  私のファースト・キス…




*...*...*...*...*
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