恋する淑女は、会議室で夢を見る

・・・




「こちらが医務室になっております」

「彼女の家には、こちらから連絡しておきます
 知り合いなのでね」

ホテルの支配人はその言葉に安心したのだろう、
支配人直通の内線番号を遥人に伝えると、医務室からそっと出ていった。


おそるおそる目を開けると

  ―― ひえ~近い! 近すぎるっ

目の前にある遥人の顔に驚いて
真優は慌てて、また目を閉じた。

そして間もなく
フワッと ベッドの上に下ろされた。


「はい ご苦労さん」

「…すいません」


ほっとしたところで、

「大丈夫か」

氷室仁が入ってきた。

「先輩」

引き出物やらバッグやら真優の荷物をテーブルの上に置くと
氷室先輩は口角をニヤリと歪めて、いたずらっぽく笑ってみせた。


「で、真優
 花嫁に何をやらかしたんだ?」
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