恋する淑女は、会議室で夢を見る
・・・


あっはっは

「お前らしいな」

「もうとっくに時効だと思ったのに…」

「珠洲の執念深さからすりゃ普通だ
 あいつは、生まれ変わっても仕返しするような女だからな」

「え!」

「安心しろ、どこで会っても もう大丈夫だよ
 真優、洸のことは知ってたんだな」

「… コウ?」

「コウは通称で
 西園寺洸 さいおんじあきら だよ」

「あ、その洸さんなら
 はい! 幼馴染というか…
 両親がお友達なので、小さい頃は時々ご自宅に遊びに行ったりしてたから」

「洸が珠洲に上手く言ってくれたから
 お前が洸とか俺達の友人とわかれば、
 珠洲も滅多なことはしない」

「そうですか…
 すいません
 あ!それで ピアノは」

「LaLaが弾いてるよ」

会場を出る時に聞こえた”LaLa”という黄色い声援になるほどと思い当った真優は
恐縮するように、シュンとうな垂れた。

「重ね重ね
 皆さん ほんとに… すいません」

それから間もなく氷室先輩は
「さて、俺は戻るよ」と溜息をついて出ていった。
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