恋する淑女は、会議室で夢を見る



「――他に質問は?」


「…別にありません」


そんなテキトーな答えが待っているのに
 何を質問しろと?



「あ、そう
 じゃ 来週からよろしく」

桐谷専務はそう言うと、スッと席を立った。





・・・






「失礼します」

パタン


まったく
なんなんだ
偽君子めっ!


心の中でブツブツと文句を言いながら、専務室を出たそこは
廊下と専務室の間に 廊下側がガラス張りの小さな部屋になっている。

真新しい机にパソコン
観葉植物が1つ。

引き継ぎなどを済ませた一週間後
自分はそこに座るのかと思いながら、

・・・はぁ


真優は、今日100回目くらいの溜息をついた。
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