好き嫌い愛と情。
その後、私はいったん家に入って携帯を部屋から持ってきてメールアドレスと携帯の番号を交換した


中学校携帯の持ち込み禁止なんだよね。



家に入った時にお母さんがいて、
遼のことは知っている様子だった


小さい頃遊んだっていうのは嘘じゃないみたい





それからご飯を食べて

お父さんが帰ってきて

お風呂に入って

勉強をして。


寝る頃になって携帯を開く


「は…?!
メール34件って……」


他にも不在着信が6件。


携帯はあまり触らないから
遼からの連絡には気付けなかった…





とりあえずメールをいれる


[ごめんなさい
普段あまり携帯見ることないから気付かなかった]



番号を交換した際に遼から

「俺のことは遼って呼んでね
あと敬語もいらないから」

って言われて、何故か断ることができずに従うことにした。







メールをしてから1分も経たずに電話がかかってくる



「ゆき?」


「ん」


「良かった…」



「どうしたの?遼、何かあった?」




「うぅん、なんもない
ただゆきの部屋の電気いつまでたってもつかないし、連絡もないから心配だっただけ
何事もなくて良かった」


乾いた笑いをする遼。

それ以上に私は怖くなった




なんで私のことをそんなに心配するのって。

この頃から遼はおかしかったのに
男の気持ちとか
恋愛とか
そういうのがわからない私はバカだ











「し、心配しなくても大丈夫
何もないから。

明日学校だし寝るね
おやすみなさい」



「うん、おやすみ」




何事も無ければ良いな
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