初愛

最後は自習の時間だった。
｢しーほーちゃーん｣
後ろから目を隠される
｢だだだだれ??｣
｢僕だよ♪｣
｢誰ですか??｣
｢それヒドくない??｣
大きい瞳をうるうるさせながら見つめる。確か違うクラスの金髪で前髪をピンでとめてオデコをみせるているチワワみたいな男の子…確か軽くて学校の中心的グループの一員だ。小心者の志帆は近くにいたユカに助けを求める。ユカはピンクのメッシュに黒々とした肌見た目はすごいギャルで最初は怖かったけど今では志帆のアネゴ的存在。
｢あんたな何か用?｣
睨みをきかせるユカはいつにもまして迫力がある…
｢ちょっと用事♪｣
そんなユカに負けずに私から視線をそらさず話を続ける。
｢僕の名前は徹郎♪テツでいいから☆でねクラスは６組!!だからとなり♪♪でさ今日暇???｣
急に舌打ちが頭の上から聞こえた…
｢悪いけど志帆は私たちと遊ぶから無理。それに志帆のタイプは白馬が似合う人だからあんたみたいな小さいのじゃあありえないから｣
｢志帆ちゃんは小さいから俺くらいが丁度いいんだよね〜♪♪｣
｢うっとうしい男だな…出てけよ。｣
ユカがそういい放つとクラスの女子も男子もみんなテツの敵になる。
それを察したのかテツは私に手をふりながら
｢また今度はなそ♪｣
といいながらそそくさと帰っていく。