笑顔の行方~バスケットが繋いだ恋~
お好み焼き屋さんのすぐ隣に、カラオケボックスがある。
週末だから混んでいると思ったが、小野くんが予約をしてくれたみたいで、待っているお客さんがいる中、すぐに案内された。

「とりあえずドリンク頼もうぜ。
陽泉ちゃんは何にする?」
聞かれて私はドリンクバーでソフトドリンクにする。
あまりアルコールに強くないから。
裕介にも、"飲み過ぎないように"って言われていたから。

紗英ちゃんも、ビールはお腹いっぱいになるからと、一緒にドリンクバーにした。
2人でオレンジジュースを飲む。
男性4人は変わらず生ビール。

たくさん食べたはずなのに、ピザにポテト、ポッキーなどがテーブルに並ぶ。
それを見た紗英ちゃんが
「ねぇ陽泉、デザート食べよう!」と言いだし、紗英ちゃんはミルクレープ、私はレアチーズケーキを注文した。

「なんだよ。お前たちだって結構食べたくせに、まだケーキ食べるんじゃんか!」
「いいのいいの!
デザートは別腹なんだから!
ねっ、陽泉」
紗英ちゃんに言われて、苦笑いしながら頷く。

カラオケに来たはずが誰も歌わず、相変わらず食べながら、世間話や仕事のことなとを話していて、気付けばそのうちに恋バナになり…
「ねぇ陽泉。
今日も彼氏が迎えに来るの?」
紗英ちゃんのこの言葉で、ターゲットにされてしまった…



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