残業しないで帰りたい!

一人悶え苦しんでうだうだしていたら、1時間なんてあっという間にたってしまった。

もう一度パソコンをチェックする。

……青山さん、まだ残ってる。
残っているのは販売促進課と青山さんだけ。

まずは販売促進課に顔を出した。
彼女たちはわいわいと賑やかに、お菓子を食べながらミーティングを続けていた。

「君たち、ミーティングは朝することにしたんじゃなかったの?」

販売促進課の子たちは軽くて派手な感じだけど、仕事はかなり熱心だ。

帰ってきてから、あれは良くなかったから今度はこうしよーだとか、こうした方が印象いいかもねーなんて熱心にミーティングをするから残業になる。

だから、そのミーティングを朝やってみて下さいって販売促進課長に提案して、しばらくそうしてもらっていたんだけど……。
どうして元に戻っちゃったの?

「だってえ、明日になったら忘れちゃうんですよぉ」
「今日のことは今日話さないとねーっ」
「そそっ、バカだから忘れちゃうんですぅ」

「そんなことないでしょ?案外一日寝かせてからの方が良いアイディア出るかもよ?」

「ほー、なるほどぉ!」
「一日寝かせるとかって、アタシたちカレーじゃないからっ!」
「あははっ」

「だいたいね、ミーティングだって長くやればいいってもんじゃないよ?ある程度落とし所を決めてからやって。とにかく今日はもう帰んないとアウトだよ」

「はぁーい」
「アウトって何ですかぁ?」
「きゃははっ」
「藤崎課長、これから一緒に飲みに行きませんかー?」
「そうだよー!行こー!」

「行かない」

冷たく言い放ってさっさと出てきた。

勘弁して。
君らと仲良くはしないよ。

そんなことより、俺は青山さんのことで頭がいっぱいなんだ。放っておいて!
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