残業しないで帰りたい!
あーあ……。
思い通りにしたくてしつこくして嫌われるなんてバカすぎる。
後悔してもしきれない。
……辛すぎる。
胸が張り裂けそうで痛くてたまらない。
息苦しくて意味もなく頭を抱え込んだ。
こんな気持ちになるなんて。
傷ついてもいいなんて思ったけれど、そんなの真っ赤な嘘だった。
傷つくのは辛い。イヤだ。
いいわけがない。
でも。
青山さんを諦めたくはない。
はあっ……。
どうしたらいい?
……わかんないよ。
それにしたって……。
どうして青山さんは女の子って言われるのが嫌なんだろう?
嫌っていうより、怖がっているあの感じ。
なんて言うか、すごく違和感がある。
自分のことを女の子って言われたくないなんてわけがわからない。
それにあんなに怖がるなんて……。
昔、何かあったの?
女の子って言われたくなくなるような何か?
今まで男を寄せ付けなかったのも、その辺りに原因があるの?
もしかして、スカートをはかないのも関係あったりして?
まさか……男に襲われた、とか?
……考えたくないな。
もしかして、君はものすごく強烈な深い傷を負っていたりするの?
本当は男を知っている?望まない形で、とか?
……ダメだ!そんなの絶対に許せない……。
痛む胸に腹の底から湧き上がるどす黒い怒りを感じた。
……。
俺は本格的にバカだな。
そんなのただの憶測に過ぎないのに。あったかどうかもわからない出来事の、いるかどうかもわからない男に怒りを感じるなんて。