さくら
無邪気に喜ぶ桜子を見ていると、達也まで嬉しくなった。他所の男のために変身した桜子を見たら志信はどんな反応をするのだろう。
「桜子、志信のアホは?」
「まだ寝てはるんとちがうかな。もうそろそろ起きる頃やと思うけど」
桜子が言い終わるタイミングでリビングのドアが開けられた。パジャマ代わりのジャージ姿で志信が現れる。
「なんや、達也来てたんか」
「おう。今仕事終わったとこや」
達也が桜子の肩を抱いて志信の方を向く。
「・・・・・・・・・・桜子?」
「どや。可愛いやろ」
志信が目を見張る。
「しーちゃん、わたしおかしい?」
桜子が何も言わない志信を不安そうに見上げた。
「・・・・・いや、びっくりした。可愛いな」