さくら
「デートやって聞いたからな。先生の髪を切るついでに桜子もセットしたった」
「デート?」
「朝倉さんと出掛けるの、今日。11時に迎えに来てくれるって昨夜言ったでしょ」
「ああ、そうやったな」
見慣れない桜子に一瞬言葉をなくした。
「しーちゃん、朝ごはんにするね。良かったら達也さんもどう?」
「オレは帰って店開けんと。ありがとな」
達也が荷物を持ってドアへと向かいながら、思いついたように桜子の方に向き直った。
「桜子、押し倒されたらいくら好きでも1回は拒めよ」
「・・・・・は?」
「簡単に堕ちるオンナやと思われたらアカンしな。そこはもったいつけとけ」
「達也っ!」
「こんだけ可愛い桜子見たらフツーの男やったらどうにかしたいと思うだろーよ。25なんやし、オトナのお付き合いがあって当たり前やからな」