古龍〜いにしえの魔法〜
ありさ「私は....蓮城家の娘




父と母は王族特務討伐隊の隊長と指揮をやっているわ」



竜「な.....!?蓮城って..あの....」




そう...私は世界No. 1貴族、蓮城家の娘





だからといって偉そうにしたくはない





私の今の両親は本当の両親じゃないし、まともに話したことはない。



ありさ「そう...私は...蓮城家の娘であり、20XX年にあった魔界大戦の生き残り。」


20XX年、私の生まれ育った村を襲った魔界大戦。


ありさの生まれ育った村以外にも被害は拡大し、大きな戦争となったのがこの、魔界大戦。



そこで私の本当の父と母は私が中学生の頃に私を庇って亡くなった。


当時、国王の命令が絶対の時代で、それに逆おうとすれば死刑だった。


でも、魔界大戦があった翌年から死刑により亡くなる者はいなかった。


なぜなら....






私が殺したから。



私以外にも父と母を亡くした5歳にも満たない子供、明日結構式を挙げる と嬉しそうに私に話してくれた近所の人達。



子供の未来を、人の幸せをいとも簡単に奪った国王が私は許せなかった



人を殺してしまえば国王と同じ


自らの手を汚してしまう


わかっていたが...


心の底から沸き立つ『憎悪』という感情が己を支配し


もはや感情のコントロールという言葉など、頭になかった。



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