イジワル婚約者と花嫁契約
これには両親がお見合いを進めてきた理由に納得できた。
容姿が完璧で将来有望な外科医で、人当たりも良さそう。
こんな人、なかなか……いや、普通に生きていたら知り合うことさえ出来ないと思うもの。
「灯里さんはお兄様の会社ではたらいていらっしゃるんですよね?」
「はい」
お互い名前を名乗り、始まったお見合い。
運ばれてくる料理はどれも美味しいものの、着物のせいで味わうどころではなかった。
それに目の前にいる彼……佐々木さんの視線を感じるたびにドキドキして仕方ない。
“好き”とか“嫌い”とか関係ナシに、誰だってこんな完璧な人に食べているところを見られているかと思ったら、緊張するに決まっている。
お見合い中、頻繁に質問をしてくれる彼には申し訳なかったけれど、返事をするだけで精一杯だった。
お見合いが和やかな雰囲気で進む中、私はひたすら早く終わってくれることを祈ってばかりだった。
着物も苦しいし、彼が目の前に座っているだけで居心地悪かったし。
嬉しそうに彼と話をする両親には悪いけど、丁寧にお断りさせていただこう。
容姿が完璧で将来有望な外科医で、人当たりも良さそう。
こんな人、なかなか……いや、普通に生きていたら知り合うことさえ出来ないと思うもの。
「灯里さんはお兄様の会社ではたらいていらっしゃるんですよね?」
「はい」
お互い名前を名乗り、始まったお見合い。
運ばれてくる料理はどれも美味しいものの、着物のせいで味わうどころではなかった。
それに目の前にいる彼……佐々木さんの視線を感じるたびにドキドキして仕方ない。
“好き”とか“嫌い”とか関係ナシに、誰だってこんな完璧な人に食べているところを見られているかと思ったら、緊張するに決まっている。
お見合い中、頻繁に質問をしてくれる彼には申し訳なかったけれど、返事をするだけで精一杯だった。
お見合いが和やかな雰囲気で進む中、私はひたすら早く終わってくれることを祈ってばかりだった。
着物も苦しいし、彼が目の前に座っているだけで居心地悪かったし。
嬉しそうに彼と話をする両親には悪いけど、丁寧にお断りさせていただこう。