イジワル婚約者と花嫁契約
職業柄、なかなか返事がこないことなんて日常茶飯事だったけれど、今回ばかりは気になってしまう。
仕事で忙しくて返せないんじゃなくて、意図的に返さないだけかも。とか変に勘ぐってしまう。
「考えても仕方ない、よね」
溜息と同時にそっとスマホを鞄にしまった。
送ってしまったものはどうしようもないし、ただ単に本当に仕事で返せないだけなのかもしれない。
それに今からせっかく千和さんと久し振りに食事に行くというのに、こんな気分のままでは千和さんに失礼だ。
気持ちを入れ直し、千和さんの様子を見ようと視線を動かした時。
「あれ……?」
ある一点に視線が釘づけになってしまう。
左斜めにある有名ブランドのジュエリーショップ。
そこに見覚えのある人影が見えたから――。
まるで吸い寄せられるように足が進んでいく。
でもまさかそんなはずはない。
だって……。
心の中で何度も自分に言い訳をしながらも、進む足は止まらない。
人混みに中ゆっくりと足を進めていたが、はっきり人影が見える位置に着いた時、足は止まってしまった。
「嘘……」
発する声が震えてしまう。
仕事で忙しくて返せないんじゃなくて、意図的に返さないだけかも。とか変に勘ぐってしまう。
「考えても仕方ない、よね」
溜息と同時にそっとスマホを鞄にしまった。
送ってしまったものはどうしようもないし、ただ単に本当に仕事で返せないだけなのかもしれない。
それに今からせっかく千和さんと久し振りに食事に行くというのに、こんな気分のままでは千和さんに失礼だ。
気持ちを入れ直し、千和さんの様子を見ようと視線を動かした時。
「あれ……?」
ある一点に視線が釘づけになってしまう。
左斜めにある有名ブランドのジュエリーショップ。
そこに見覚えのある人影が見えたから――。
まるで吸い寄せられるように足が進んでいく。
でもまさかそんなはずはない。
だって……。
心の中で何度も自分に言い訳をしながらも、進む足は止まらない。
人混みに中ゆっくりと足を進めていたが、はっきり人影が見える位置に着いた時、足は止まってしまった。
「嘘……」
発する声が震えてしまう。