イジワル婚約者と花嫁契約
「好きだから不安で苦しくて泣けちゃうんだよね。……私も何度泣いてきたことか」
「え、千和さんもですか?」
驚き目を見開いてしまうと、千和さんは吹き出し笑い出した。
「当たり前だよー!私だって灯里ちゃん同様、恋する乙女なんだから!……本当、代表を好きになってから数えきれないくらい何度も泣いたわ」
嘘……千和さんが?
信じられない話に食べる手はすっかり止まってしまった。
「好きになったばかりの頃は、私なんて全然相手にされない、とか全然つり合っていない、とか。そんなことばかり考えちゃっていた。……でもどんなに理由を並べても、好き以外の感情なんて生まれてこなかったの。だからいっそのこと私が代表につり合う女になればいいんだって思い立って、それから無我夢中で仕事に取り組んだわ」
そうだったんだ。
でも私も千和さんの気持ち分かる。
どんなに理由を並べても好きなんだよね、彼のこと――。
千和さんも同じだったんだ。
初めて聞く千和さんの話に頷きながら耳を傾けた。
「え、千和さんもですか?」
驚き目を見開いてしまうと、千和さんは吹き出し笑い出した。
「当たり前だよー!私だって灯里ちゃん同様、恋する乙女なんだから!……本当、代表を好きになってから数えきれないくらい何度も泣いたわ」
嘘……千和さんが?
信じられない話に食べる手はすっかり止まってしまった。
「好きになったばかりの頃は、私なんて全然相手にされない、とか全然つり合っていない、とか。そんなことばかり考えちゃっていた。……でもどんなに理由を並べても、好き以外の感情なんて生まれてこなかったの。だからいっそのこと私が代表につり合う女になればいいんだって思い立って、それから無我夢中で仕事に取り組んだわ」
そうだったんだ。
でも私も千和さんの気持ち分かる。
どんなに理由を並べても好きなんだよね、彼のこと――。
千和さんも同じだったんだ。
初めて聞く千和さんの話に頷きながら耳を傾けた。