イジワル婚約者と花嫁契約
そうだよ、ちゃんと伝えるんだ。自分の口から――……。
涙で昂ぶった感情を抑えるように大きく深呼吸をし、真っ直ぐ健太郎さんを見据えた。
「昨日、いつもと服装が違うこと気付いてくれて嬉しかったです。……それに私だって健太郎さんに早く会いたいから時間より早く着いちゃったし」
「灯里……」
意外そうに大きく目を見開く健太郎さん。
その姿を捉えると恥ずかしい気持ちが一気に襲ってくる。
だけどここで伝えるのをやめるわけにはいかない。
「女慣れしているのを感じちゃうと嫉妬しちゃうし、周囲の目も気になっちゃうし。……それなのに私、健太郎さんのこと全然知らないんです。なのに知る努力もしなかったし、仕事が大変なのに会いに来てくれた健太郎さんを労うこともしなかった。……そんな自分が恥ずかしくて」
途中から自分でもなにを伝えたいのか分からなくなってしまった。
ただ溢れる感情のまま、思ったことを口にしていった。
涙で昂ぶった感情を抑えるように大きく深呼吸をし、真っ直ぐ健太郎さんを見据えた。
「昨日、いつもと服装が違うこと気付いてくれて嬉しかったです。……それに私だって健太郎さんに早く会いたいから時間より早く着いちゃったし」
「灯里……」
意外そうに大きく目を見開く健太郎さん。
その姿を捉えると恥ずかしい気持ちが一気に襲ってくる。
だけどここで伝えるのをやめるわけにはいかない。
「女慣れしているのを感じちゃうと嫉妬しちゃうし、周囲の目も気になっちゃうし。……それなのに私、健太郎さんのこと全然知らないんです。なのに知る努力もしなかったし、仕事が大変なのに会いに来てくれた健太郎さんを労うこともしなかった。……そんな自分が恥ずかしくて」
途中から自分でもなにを伝えたいのか分からなくなってしまった。
ただ溢れる感情のまま、思ったことを口にしていった。