イジワル婚約者と花嫁契約
だってここでなにか言い返さないと、肯定しているととられてしまいそう。
そうだよ、ここでなにも言わないのはマズイ。
そう思い、「あのっ……」と言葉を発した時だった。
「あっ、こんなところにいたのね。楽しい時間を過ごせたかしら?」
そう言ってやってきたのは、仲人の人だった。
「はい、灯里さんととても楽しい時間を過ごさせていただきました」
さっきまでとはまるで別人。
食事中の時のような爽やかな笑顔で答える彼に、開いた口が塞がらない。
なんて切り返しの早い人だろうか。
豹変ぶりを目の当たりにして、彼の二重人格説がますます真実性が増した。
「それは良かったわ。おふたりの式に呼ばれること、今から楽しみにしているわね」
「ありがとうございます。その時は是非お願いします」
なっ……!式!?式って結婚式ってことよね!?
あまりに飛躍過ぎている話に言葉が出ない。
そんな私の様子に気付いた彼は、先に歩き出した仲人さんに気付かれないよう、妖しい笑みを浮かべながら囁いた。
「また今度な」
そのまま自然と繋がれた手。
そして仲人さんの後を追うように歩き出した。
そうだよ、ここでなにも言わないのはマズイ。
そう思い、「あのっ……」と言葉を発した時だった。
「あっ、こんなところにいたのね。楽しい時間を過ごせたかしら?」
そう言ってやってきたのは、仲人の人だった。
「はい、灯里さんととても楽しい時間を過ごさせていただきました」
さっきまでとはまるで別人。
食事中の時のような爽やかな笑顔で答える彼に、開いた口が塞がらない。
なんて切り返しの早い人だろうか。
豹変ぶりを目の当たりにして、彼の二重人格説がますます真実性が増した。
「それは良かったわ。おふたりの式に呼ばれること、今から楽しみにしているわね」
「ありがとうございます。その時は是非お願いします」
なっ……!式!?式って結婚式ってことよね!?
あまりに飛躍過ぎている話に言葉が出ない。
そんな私の様子に気付いた彼は、先に歩き出した仲人さんに気付かれないよう、妖しい笑みを浮かべながら囁いた。
「また今度な」
そのまま自然と繋がれた手。
そして仲人さんの後を追うように歩き出した。