イジワル婚約者と花嫁契約
「俺とお兄さんが灯里を想う気持ちって、同じじゃないですか。……だからけっこう気が合うと思うんですけど?」

それを言われては否定できない。
俺もそう思っている。こいつと灯里を想う気持ちは同じだと。
そして認めたくないが、色々とこいつとは気が合う要素が多いことにも気づかされている。

だけど“じゃあ仲良くしよう”なんて言えるか?
俺がコイツに!

それだけは悔しくてなかなか言えずにいると、こいつはからかうような口調で言ってきた。

「それに俺、けっこうお兄さんのこと好きですよ?兄貴がいたらお兄さんみたいな人がいいですし」

「……っ!!」

だめだ。
やっぱりこいつだけは好きになれそうにない。

「俺はお前みたいな弟なんて嫌だね」

「それは愛情の裏返しと捉えてもいいですか?」

「なんだと!?」
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