イジワル婚約者と花嫁契約
なんて奴だろうか!
やっぱり俺はこいつのことは一生好きにはなれそうにない!

再確認していると、千和と灯里は嬉しそうに話し込んでいる。
まぁ……そうだよな。
灯里と千和は本当の姉妹のように仲が良い。
俺が千和と付き合い始めたからは余計に。

「灯里達はあんなに仲がいいんですから、俺達もこれを機に仲良くしましょうよ」

「なっ……!バカか貴様は!誰がお前なんかとっ……!」

死んでも嫌だ。
灯里を奪った奴と仲良くできるか!!

それなのにこいつはなかなか引き下がろうとせず、最後には灯里と千和を引き合いに出してきた。

「お兄さんだって近い将来、大川さんと結婚するつもりなんですよね?だったらふたりとも悲しむと思いますよ?いつまで経っても俺達の仲が悪いと」

「っ……!」

そう言われてしまうと、心が痛む。

確かに灯里は俺とこいつの仲が悪いことをずっと気にしていた。
千和も同じだ。

最後の追い打ちとばかりに小声で囁いてきた。

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