イジワル婚約者と花嫁契約
「そっ、そんな定義なんてありません!」
そもそもこんな人混みの中で手を繋いで歩くとか無理!
会っただけでドキドキさせられているっていうのに……!
必死に抵抗するものの、「いいから黙って繋ぐ!」と押し切られ、無理矢理手をとられ、しっかりと握られてしまった。
「ったく。灯里は変なところで強情だよな」
「どこが強情なんですか!むしろ健太郎さんが強引すぎるんです」
呆れた物言いに反撃に出たものの、なぜか健太郎さんは言い返してくるどころか嬉しそうに微笑んだ。
「あー……ヤバイ。やっぱ名前呼びっていいな。結婚してもそうやって怒ってよ。お見合いの時も言ったけど、灯里の怒った顔けっこうグッとくるんだよね」
「なっ……!」
殺し文句を通り越して変態発言に言葉が出ない。
「近くのパーキングに車停めてあるんだ」
そう言うと何事もなかったかのように、繋いだ手を引かれた。
「時間勿体ないし、さっさと行くぞ」
弾む声に上機嫌な様子が伺える。
それに比べて私はさっきから繋がれた手が気になって仕方ない。
そもそもこんな人混みの中で手を繋いで歩くとか無理!
会っただけでドキドキさせられているっていうのに……!
必死に抵抗するものの、「いいから黙って繋ぐ!」と押し切られ、無理矢理手をとられ、しっかりと握られてしまった。
「ったく。灯里は変なところで強情だよな」
「どこが強情なんですか!むしろ健太郎さんが強引すぎるんです」
呆れた物言いに反撃に出たものの、なぜか健太郎さんは言い返してくるどころか嬉しそうに微笑んだ。
「あー……ヤバイ。やっぱ名前呼びっていいな。結婚してもそうやって怒ってよ。お見合いの時も言ったけど、灯里の怒った顔けっこうグッとくるんだよね」
「なっ……!」
殺し文句を通り越して変態発言に言葉が出ない。
「近くのパーキングに車停めてあるんだ」
そう言うと何事もなかったかのように、繋いだ手を引かれた。
「時間勿体ないし、さっさと行くぞ」
弾む声に上機嫌な様子が伺える。
それに比べて私はさっきから繋がれた手が気になって仕方ない。