隣の席の、クソ悪魔。
幼馴染は転校生
「おい。

お前ほんとに女?」


はいはいはいはい。


次の日にはまた元に戻る松山。

もうほんまになんなのよ。



そんな松山を無視して、絵里の席でしゃべっていると、先生が少し早めに教室に入ってきた。



「今日は転校生を紹介する


みんな座れー」


先生がみんなにそう言うと、みんな席に着いた。


「じゃあ入れー」


先生がそう言うとともに、ドアから1人の男子が入ってきた。



その瞬間私は目を見開く。


「たっくんだ!」


私はテンションがあがる


「え?沙羅?!


久しぶりだな!

お前この高校だったのか」


「うん!」


「なんだ。


お前ら知り合いだったのか?」


私とたっくんのやり取りを見ていた先生が、そう言った


「はい。

僕たち幼なじみなんです

小学校が終わるときに転校しちゃったんですけど、またこっちに戻ってくることになって」


そう。


私とたっくんは幼なじみ。


たっくんが引っ越しするって聞いたときは、大泣きしたっけ。



「そうか。


じゃあ、学校の事はいろいろと中村に聞いてくれ。

まず、みんなに自己紹介だ」



「あっ

自己紹介が遅れました

山下樹です


よろしく」


適当に挨拶を終えたたっくんは、ちょうど空いていたわたしの斜め前の席に座った



「沙羅、またよろしくな!」


「うん!こちらこそ

よろしくね!」


そう言った私はとても笑顔だった
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