お隣さんは元カレ?
「ありがとう…」
「あー…本当にクリーニングに出したんだ?」
「だって、濡れちゃったし」
「別にいいのに」
「でも…助かったから」
「本当は傘持ってたら良かったのにな?」
「…傘…」
あの日の相合傘を思い出し、照れから菜美は視線を外す。
「宮崎…俺っ……」
「えっ…?」
二人は数秒視線を交じわせる。
けど、有馬はミキから返ってきた小袋をぎゅっ…と持ち直す。
「いや…なんもないや」
「…うん?」
「じゃ…」
「あっ、待って!」
「えっ?」
「有馬、もうすぐ誕生日じゃなかったっけ?」
「えっ…!?なんで覚えて…」
「お…覚えやすかったからっ」
「あ…そ?」