ただの幼なじみじゃいられない!
恥ずかしさを押し殺して、少し離れたところから呼ばれた声にゆっくりと顔を上げる。
地面に倒れたあたしの前で、ワイシャツが少しはだけた爽太がびっくりした顔であたしを見下ろしていた。
その後ろには…上半身が下着だけの綺麗な…女の子…。
「あ、はは…。」
もはや、笑うしかない。
でもごめんなさい。と、謝罪したい気持ちももちろんある。
爽太と一緒にいた女の子はあたしを見るなり綺麗な顔が鬼の顔にみるみる豹変していった。
そして、バッサリと言い捨てられる。
「のぞき!!?サイッテー!!この痴女!!!!」
ガーーーーン。と頭を金槌で殴られたような衝撃を受けた。
…ち、じょ…痴女………。