ただの幼なじみじゃいられない!
大好きだったはずの彼氏にはフラれるし、知らない女の子には痴女扱いされるし…。
なんなんだ、今日は。
全力で泣きたい…。
「ほんっと最低。爽太、別の場所いきましょ「悪い、今日はもうやめ。」
女の子の声を遮って続きを断った爽太。
え。
いやいやいや、別の場所でなら続けてくれて結構ですけど。
なんなら、あたしすぐ退散しますからここで続けてください。
「ええー!?なんでぇ!?」
ほらほら、女の子こんなに寂しそうな顔してるじゃん…。
相手してあげなよ、爽太。
「ちょっとこいつと話したいことがあるんだ。」
なぜか爽太がそんな意味のわからないことを言ってるけど、あたしは話したいことなんてなにもない。
それにあたしの登場のせいで女の子めちゃくちゃ不満そうだし、むしろほら、早く続けてください…。