ただの幼なじみじゃいられない!



大好きだったはずの彼氏にはフラれるし、知らない女の子には痴女扱いされるし…。


なんなんだ、今日は。


全力で泣きたい…。



「ほんっと最低。爽太、別の場所いきましょ「悪い、今日はもうやめ。」



女の子の声を遮って続きを断った爽太。


え。


いやいやいや、別の場所でなら続けてくれて結構ですけど。


なんなら、あたしすぐ退散しますからここで続けてください。



「ええー!?なんでぇ!?」



ほらほら、女の子こんなに寂しそうな顔してるじゃん…。


相手してあげなよ、爽太。



「ちょっとこいつと話したいことがあるんだ。」



なぜか爽太がそんな意味のわからないことを言ってるけど、あたしは話したいことなんてなにもない。


それにあたしの登場のせいで女の子めちゃくちゃ不満そうだし、むしろほら、早く続けてください…。


< 11 / 267 >

この作品をシェア

pagetop